教師は、ついつい「教える」ことを頑張ろうとしてしまいます。
しかし、「教える」ことに頑張り過ぎると、どうしても管理的な指導になります。
つまり、子供の主体性を奪ってしまうのです。
前回もお伝えしたように、子供の「自律」や「自立」が育たなくなってしまうのです。
だから、「教える」ことをできるだけ控えて、子供たちが考えたり話し合ったりすることを授業の中心にするのです。
「なんだ、そんなことはもうやっているよ」と言われるかもしれませんが、きっとまだまだ足りないと思います。
その理由は、簡単です。こなさなければならない授業時数があるからです。
教師の心の中に、教科書を元に学習内容を指導しなければならないという思いがあるからです。
しかし、このことにばかり囚われていては、いつまでたっても「自律」と「自立」は達成できないでしょう。
結局は、教師主導で指導することになり、これまでどおり「教える」ことに終始してしまうことになります。
教師が「教える」よりも、子供が「学ぶ」へと、そろそろ本気でシフトしていきませんか。
そう思いませんか?
つまり、教科書を順番に教えるのではなく、どうしても指導しなければならない学習内容に絞って指導し、後はそれらを元に、子供同士で話し合ったり教え合ったりする時間をどんどん創出して増やしていくのです。
やはり、そこは、教師一人一人が工夫するしかないと思います。
授業時数を確保しなければならず、教師としては辛いところです。
それは、よく分かります。
しかし、今までと同じことをしていては、だめです。
子供たちの「自律」と「自立」の力を高めていくのだと強く思考し、その思いを実行に移していくしかありません。
それが、今の学校の教師に求められていることです。
地道に続けていくしかありません。
教師一人一人が熱い思いをもち、教育改革の波を起こしていきましょう。