読書を日常化すると言うと、「教科学習(よく言われる「勉強」)の時間が少なくなる」「学力が落ちてしまうのではないか」といったデメリットや不安を主張する人がいるかもしれません。
世間一般でいう学力は、もしかすると落ちてしまうかもしれません。
しかし、「読書」こそ大事な勉強であり、違う意味で学力を上げるものであると私は言いたいです。
むしろ、これからの学校教育に積極的に導入すべきであり、学習過程として必要な学習だと考えています。
「読書離れ」が問題視されてから久しいですが、本に親しみ、語彙や言葉を豊かにしていくことで、国語の文章題にも抵抗感なく取り組めるようになるでしょう。
さらに読書からは、数字で表される学力とは異なる、目に見えにくい学びや力を得られます。貴重な(疑似)体験や生涯に渡る学習習慣の確立にも結び付きます。
もちろん、中には読書嫌いの子供もいるでしょう。逆に、その子がやる気を失ったり、無駄な時間を過ごしたりするのではないかという心配もあります。
当然、これまでと違うことをすれば、いろいろな問題は出てくるでしょう。
でも、好きな本から読むようにしたり、感想文を書くなどの余計な負担を感じないような楽しい時間にしたりすればいいのです。
何よりもそんなことを言っていては、新しいことは何も始められません。だから、とにかく動き出すことが重要だと思います。
賛否両論あると思いますが、まずはやってみてはどうかと思います。
何でも、やりながら修正・改善をしていくことが大切です。行動しながら調整を図っていくのです。
今さら言うまでもありませんが、学習指導要領にあるように、未来を担う子供たちに求められる学力として、「活用」や「探究」の力が挙げられます。
基礎・基本的な知識・技能は、学力の土台となる大切なものですが、もはやそこに留まっていてはいけない時代になっています。
その意味でも「朝読書」を、と考えます。
読書だけで活用力等が簡単に身に付くわけではありませんが、いろいろな言葉に触れることから始め、徐々に言語活動を充実させていけばよいと思います。
教育課程の中に、国語の教科学習としてだけではなく、新しく「読書学習」をしっかりと位置づけ、生涯学習の一貫として導入することが必要なのではないかと私は考えます。
あなたは、どう思いますか…?