あなたは、一昨年に世界規模で行われた「世界幸福度調査」というのを知っていますか?
その調査の中で、日本は、世界の幸福度ランキング54位(100か国中)でした。
また、先進国の中では、韓国に次いで「幸福度の低い国」という結果だったようです。さらに、他の先進国に比べて、日本の子供は将来の可能性への期待度が著しく低いことも分かったそうです。
これらを知ってとても残念な気持ちになったのは、きっと私だけではないと思いますが、あなたはどう思われますか…?
さて、話は変わって、いつもの質問コーナーです。
あなたは、どちらの人でしょう…少し考えてみてください。
A:(どちらかというと…)他人にウソをつくより、自分にウソをつく方である
B:(どちらかというと…)自分にウソをつくより、他人にウソをつく方である
あまり聞いたことのない質問だと思いますが、この質問は、著名なK氏が以前講演の中で話しておられた内容をそのまま抜き出したものです。
K氏によれば、Aは自己肯定感が低い人で、Bは自己肯定感が高い人だそうです。ここでいう自己肯定感とは、単純に、「だって、どうせ、でも私は無理…」と「私はできる、大丈夫!」に代表されるものです。
ちなみに、日本人にはかなりAが多いとのことです。
また、次のように続けられました。
「例えば、あなたは毎朝目覚まし時計が鳴ったらすぐに起きていますか?いつも『う~ん、後5分、後3分…もうちょっと…』などと先延ばしし、決めた時間に起きられない自分を何だかんだと理由を付けて正当化し、自分にウソをつき続けていませんか?…私は、人にウソをつきなさいと言っている訳ではありません。人にはウソをつかない方が絶対いいに決まっています。そうではなく、それ以上に『自分にウソをつくのをやめること』が大事だと言っているのです。そうしないと、どんどん自己肯定感が下がっていくからです。… 」
実は、先ほどの「世界幸福度調査」の結果が、私の中でこのK氏の話とつながったのです。自己肯定感が低いと、当然幸福度も低くなるだろうと思ったからです。
「自己肯定感は低いけど、すごく幸せ」という人もいるかもしれませんが、少ないのではないでしょうか。
自己肯定感と幸福度には関連があり、自己肯定感が高い人ほど幸福度も高いように思うのですが…どうでしょうか?
ところで、日本ほど、教育の中で「子供たちの自己肯定感を高めましょう!」と言っている国は、ないそうです。
このことは、裏を返せば「自己肯定感を高める必要がある(自己肯定感が低い)から」ということになります。それはそれで、必要なことです。
ただ私は、その前にもっとやるべきことがあるのではないかと思っています。
それは、「大人の自己肯定感を高めること」です。(「いじめ」についても、同様です。大人の「いじめ」解決の方が先だと思っています)
と言いたいところですが、それを言っても始まらないので、両方を同時進行でやっていくことが大事だと今は思っています。
大人も子供も自己肯定感が高まることで、日本人の幸福度も高まっていくのではないでしょうか。