105 子供たちは、なぜ不登校になってしまうのか…⑤

 学校現場におけるいろいろな問題に対して、その解決方法やアイディア、方向性を生み出すこと(力)は、言ってみれば今の子供たち(=未来の大人)に求められている資質・能力です。

 そして、まずは大人である私たちこそが、これらを解決してみせる必要があります。

 そうでないと、子供たちはきっとこう思うようになるのです。

 「なんだ、大人はこんな問題も解決できないのか。大人って大したことないなあ」と…。

 子供は、実によく大人を見ています。

 そして、大人が言うように育つのではなく、大人がするように育ちます。大人と同じように行動する人になるということです。

 だから、教師が楽しそうに授業をしていれば、子供たちも「先生って楽しそうだな。私も、先生になりたいなあ」って思うのです。

 一方で、つまらなそうに(大変そうに、辛そうに)授業をしていれば、きっと「先生にだけはなりたくない…」と思うことでしょう。

 これは、すごく重要なことです。未来の教師を生み出すのは、教師なのです。(また話が脱線してしまいました。すみません)

 「教師がこの仕事に使命感をもち、生き生きと楽しく授業や学校生活を送ること、それを子供たちに見せること」が、不登校問題の解決にもつながっていくと思います。

 そんな教師を見た子供たちは、だんだん生き生きと元気になっていくのではないでしょうか。

 学校という場所に、生き生きとした人間がたくさんいることが大切なのだと思います。今の学校には、どうにも気持ちが沈み、暗くつらそうな人(子供も大人も)が多いように感じます。

 私も子供の頃は、楽しくて仕方がないという思いで学校へ行っていた訳ではなく、当然行くものだという意識で登校していたに過ぎません。

 ただ、今はあまりにも多くの人間が学校に価値を見い出せなくなってしまっているように思います。嫌々勉強し、嫌々人と関わっているような状況(子供)が増えたと感じます。

 だから、もっと楽しいことができる学校というか、嬉しいことがある学校、行きたくなる学校…そんな学校になっていく必要があると思っています。

 

 偉そうなことを言っていますが、これからの日本の学校はそうなっていかざるを得ないと私は思っています。

 もちろん、簡単なことではありません。しかし、そういう魅力的な学校をつくっていくことでしか、この不登校問題は解決しないと思います。

 そのためには、今の学習内容や学習形態などを大きく変えていく必要があると考えます。

 子供たちが、本当に価値があると思えたり意味を感じたりできる学習内容や学習形態に…子供たちが「これは、大人になってきっと役に立つ」と思ったり、興味・関心が湧き、「おもしろい!」「楽しい!」と感じたりする授業に…変えていかなくてはならないと思います。

 企業が100年存続する確率は、たった4%ほどだそうです。

 150年生き残ってきた学校がこれからも生き残っていくためには、上記のように根本から変わる「真の教育改革」にあると、いやそこにしかないのではないかと私は思っています。

 もしこのまま不登校児童・生徒が増え続ければ、学校の存在意義がなくなっていくことになります。子供が来ない学校は、意味がないからです。

 不登校問題は、まさに日本の学校教育に突きつけられた、最も大きな課題です。

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学校教育
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