最近になり、適応指導教室やフリースクール、不登校特例校など、学校に行きづらいと感じている子供たちの通える学校がようやく認められるようになってきました。もちろん、通った日は出席扱いになります。これは、大いなる進歩です。
これまでは、あの「ゼロコロナ」と同じだったのです。コロナ(不登校)を世の中からなくすことに躍起になり、注力してきたのです。かなり無理があるにも関わらず…。
しかし、今や「共生・共存」「多様性」を受け入れ、大切にしていこうという時代です。
だから私は、不登校でもいいと思っています。
いや、不登校を受け入れていくべきだと思っていると言った方がいいでしょう。
もっと言えば、学校を選べるようにすればいいのです。自分に合わない学校に行くよりも、もっと自分に合う学校に行けばいいと思うのです。
また、「不登校」という言葉をやめて、希望校への「登校検討中」にすればいいのです。
それが、不登校問題を解決する方法の1つだと思っています。
それから、親にも伝えたいです。
親自身が、不安や恐れを感じながら生きていませんか、ということです。親自身が、毎日を生き生きと幸せに過ごせていないのではないでしょうか。
「不登校は、だめなことではない」と、認識することが大切です。
親の不安や恐れは、必ず子供に伝わります。それが子供に必要以上に大きな不安や恐れを与えます。
同じように、親の幸福感や安心、信頼や笑顔がそのまま子供に伝わります。
だから親(特にお母さん)には、いつも安心や信頼の笑顔でいてほしいと思います。
誰が悪いということではなく、誰も悪くないのです。子供も親も、悪くないのです。
その子にとって、その学校は合わなかったんだと思うことが大事なのです。
そして、子供が自分で学校を選べばいいのです。世間の目が気になるのは、分かります。しかし、「世間」は決して子供を幸せにはしてくれません。
「子供が自分で学校を選べる」…もはや、そんな時代に来ているのではないでしょうか。
ただ、残念ながら「世間」は、まだまだそういうふうにはならないでしょう。
元教師の立場から言えば、不登校の子供にも「学校に来てほしい」と思うのが本音ですが、本音をそのまま伝えることが問題の解決にはならないと思っているのも事実です。
「誰もが行きたくなる学校・クラスづくりをすること」・・・ 教師としてできることは、今は結局これしかないのかもしれません。
国や文部科学省に任せていても、すぐには解決は難しいと思います。これは現場から解決していくことが必要です。
それこそ、ボトムアップです。だから、現場のみんなで知恵を絞りましょう。
どうすれば、この問題を解決、または減少の方向にもっていくことができるのかを考えていきましょう。