103 子供たちは、なぜ不登校になってしまうのか…③

 昨年度、私の住む県内の小学校の不登校児は725名と、新聞記事にありました。

 本当に多くの子供たちが「学校に行きづらい」と感じています。

 不登校の原因やきっかけは様々だと思います。しかし、それは表に現れている事象に過ぎないことが多いです。

 その根本には、学校や教室、人と関わることや学習すること、親や自分自身のこと(1つかもしれないし、複数かもしれない)などに「不安や恐れ」があると考えられます。

 また、それは思考(意識)レベルではなく、感覚(無意識)レベルで起こっているが故に、周囲にも本人にも分からなかったり気付かなかったりするという話もしました。

 まずは、私たちがこういう視点に立ち、児童理解を深めていくことが大切だと思います。

 担任教師は、このような児童への対応や配慮に追われ、大変な思いをしています。毎日心のどこかにその子のことを思いながら生活するのは、とてもしんどくて辛いことだと思います。

 何とかしたいという周りの人たちの思いや願いとは裏腹に、なかなかそう簡単にはうまくいきません。

 どの学校でも継続的な取り組みを行っているでしょうが、やはり特効薬はなく、大きな課題となっていることと思います。

 「教育改革を!」と言われ始めたのは、いつ頃のことでしょうか。

 私が教師になって間もない頃(30年前)に、よく言われていたと記憶しています。

 その後、大学再編が叫ばれ、大学入試制度も幾度となく改正されてきました。

 また、小中学校(義務教育)における改革といえば、週休2日制への移行や、総合的な学習の時間や生活科の導入、「ゆとり教育」への転換(さらにその逆方向への転換)などがあり、ごく最近では外国語(英語)科の導入、道徳の教科化などがそれに当たるでしょうか。

 しかし、当時問題視されていた「校内暴力」こそ少なくなったとはいえ、「いじめ」や「特別な支援を要する児童」「不登校」の数は減少どころか、著しく増加の一途をたどっています。

 私は、「不登校を生まない学校(クラス)」が1番だと言いたいのではありません。

 それに、この不登校問題は、これからさらに厳しい状況になっていくと予想しています。

 当然、不登校はないに越したことはありません。

 しかし、それよりも「不登校になっても、いずれ戻って来られる居場所のある、安心できる学校(クラス)」を目指してはどうか、と思っています。(それも非常に難しいですが…)

 どうすれば、そんな学校(クラス)をつくれるのでしょう・・・?

 不登校の子供たちが安心して行ける、そんな学校(クラス)とは・・・?

 この難題に即答できる人は少ないでしょう。でも、一人一人が考えるしかないのです。

 あなたなら、どうしますか・・・?

 次回は、不登校問題について別の視点から考えてみます。

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学校教育
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