100回目の投稿となりました。
前回の「子供の自殺が過去最多」という新聞記事を受け、日頃から教師としてやっておけばよいこととして、子供一人一人を「よく見る・よく聴く・よく関わる」を挙げました。
あと2つ、追記します。
それは、「クラスづくりや環境づくりを進めること」と「SOSを出す大切さと選択肢はいっぱいあるという話をすること」です。
●クラスづくりや環境づくりを進めること
必ずクラスや学年で話し合い、「命の大切さ、尊さ」について指導したり話し合ったりする場や機会を設定しましょう。(学年の発達段階・実態に応じた内容でよいです)
例年、12月の人権週間に合わせて、いろいろな取り組みをする学校が多いと思いますが、それまで待つ必要はなく、早めに実践していきましょう。
取り組んだことは、生徒指導主事に伝え、それらをまとめたものを市教委に報告するのがよいでしょう。
特に不安なのは、不登校の子供だと思います。
本人の顔を直接見られるような状況をつくる(家庭訪問、放課後登校、保健室登校など)とともに、いつでも教室に来られるような体制(クラスづくり・人間関係づくり・環境づくり)を整えておくことで、いつでもよい対応ができるように準備しておきましょう。
●SOSを出す大切さと選択肢はいっぱいあるという話をすること
恥ずかしがらずに「助けて!」と発することです。「迷わずSOSを出すことが大切なんだ」という話をしましょう。
それから、子供も大人もそうですが、悩んだり困ったりした時の選択肢はいっぱいあるということも伝えましょう。
相談する相手はもちろんのこと、助けてくれる人は必ずいます。
一人でいいのです。そうすれば、悩んでいる子供は随分助かるはずです。
なぜ、人は自殺するのでしょう…?
特にいじめの場合、「学校に来なくてもよい」「転校する」「県外に引っ越す」など、選択肢はいっぱいあるはずなのに…、自分の命よりも大事なことなどないはずなのに…、なぜそうなってしまうのか…。
それは、自分の中に選択肢がなくなってしまうから、ではないでしょうか…。
「友達には相談できない…親にも言えない…世界中の人が私なんかいなくなればいい、私なんか死ねばいいと、みんな思ってるんだ。…もう死ぬしかない。それしか…」
そんなことはないんです。必ず生きるための選択肢はある、しかもいっぱいあるんだということを忘れないでほしいです。また、そのことを伝えていきましょう。
教師としては、自分なりの経験を語るなど、熱量をもって真剣に伝えましょう。
「この先生なら、安心して相談できる」…そんな教師を目指していきたいものです。いや、目指していきましょう!
子供の自殺は、周りのたくさんの人を不幸にします。言葉では言い表せない、とても悲しいことです。 そんな悲しすぎる子供が、少しでも減っていくことを心から願うばかりです。