89 成長する教師と残念な教師

 最近は若い教師が増え、産前産後・育児休暇を取る人が多くなりました。男性教師の中にも育休取得者が徐々に増えてきており、良いことだと思います。

 ただ一つ、問題があります。

 それは、どの学校も代員を配置することが難しい状況になっている点です。

 以前は臨時的任用講師の数に余裕があり、手厚い代員配置がなされていましたが、現在はどの都道府県でも人不足によりなかなか配置ができず、悩みの種になっているようです。

 結局苦労がかかり、大変な思いをしているのは、現場で頑張っている教師たちです。

 最近は、退職した教師が再任用で再び現場に務めることも多くなりました。(私もそうすれば、学校現場は多少なりとも助かったのかもしれませんが…)

 しかし、それでもまだまだ人不足の状況は変わらない様子です。

 そんな中、文句も言わずに進んで協力しようとする教師がいて、本当に頭が下がります。具体的には、例えば無担任だった教師が仮の担任としてクラスに入ったり、穴の空いた校務分掌の仕事を引き受けたりするなどです。

 「人のために力を発揮しよう」とか「自分にできることをしよう」という協力的な教師たちに助けられ、学校は何とか回っていることを感じます。(現職の頃もそのことをすごく感じていました)

 実は以前、そんな状況を見ながらふと思ったことがあります。

 それは、「この先生は、すごいなあ」「若いけど、この先生はきっと伸びていくだろうなあ」と、若いけれどもとても優秀で熱心な教師がたくさんいるということです。

 一方、残念ながらその反対の教師もいます。「子供たちからの信頼を失いそうだなあ」「今のままだと、この先生はどうなってしまうのだろう…」と思うこともあります。

 そして、「いったい何が違うのだろう?」と改めて考えてみたのです。

 

 成長する教師の特徴について、私なりの見方・考え方をいくつか挙げてみたいと思います。

<成長する教師>

○先輩や他の教師から素直(謙虚)に学ぼうとする教師

○向上心や成長意欲があり、変わろうとする教師

○子供たちと積極的にコミュニケーションを取ろうとする教師

○子供たちに厳しくも、温かくて優しい教師

○口だけでなく着実に実行し、行動する教師

○人を助け、協力しようとする教師

 一方、なかなか成長できず苦労する(だろうと思う)残念な教師について、あえて反面教師として挙げてみます。(苦労すること自体は、必ずしも悪いことではありませんが…)

<残念な教師>

●我流を基本とし、人から学ぼうとしない教師

●変化を恐れ、現状維持を固持しようとする教師

●子供たちに冷たい、または、ただ優しい教師

●子供の気持ちや感情を推し量ろうとせず、教師としての建前を大事にする教師

●理論や能書きが多く、実際の行動が伴わない教師

●自分のことを優先し、自己中心的で非協力的な教師

 さて、いかがだったでしょう…。

 自分はどちらに当てはまる部分が多いかを考えてみるのも、よいのではないでしょうか。

 ちなみに若い頃の私は、恥ずかしながら<残念な教師>に挙げた全てが当てはまっていました。当然、成功したりうまくいったりする訳がありませんよね。

 戒めつつ、これからも自分自身を深く見つめていきたいと思います。

★最後までお読みいただき、ありがとうございます。ぜひ応援クリックをお願いします!
★最後までお読みいただき、ありがとうございます。ぜひ応援クリックをお願いします!
学校教育
遊ぼう先生をフォローする
タイトルとURLをコピーしました