84 人を責めない自分に…①

 さて、今回は、学校という職場環境やその中での人間関係といった切り口で書きます。

 1学期が終了し、夏休みに入り、ほっとしておられる方が多いことでしょう。

 この1学期は、新しい年度を迎え、異動後の新しい教職員メンバーによる新体制で学校をスタートされたことと思います。

 新しい出会いとともに、共に働くメンバーが替わっての船出は、やはり期待と不安が交錯する緊張に満ちた日々の連続だったと思います。

 

 そんな新しい子供たちや教職員、仕事という新しい環境の中で、初めての業務に取り組んだり新しい人間関係を築いたりするのは、大変なことだと思います。

 そんな状況下で、やはり嬉しく感じるのは、周りの人たちからの温かい声かけや思いやりのある心配りだと思います。

 ふせん1つすらどこにあるか分からない、慣れない職場で、古参の人たちに優しく丁寧に教えてもらい嬉しい気持ちになったことは、きっと誰しもあるのではないでしょうか。

 また、新しく赴任した人にとっては、現在の学校の状況を新しい目で見て、よりよいものに改善したり、別の視点から捉え新しい取り組みに変えていったりすることができるという面があります。

 新旧の人たちが、互いにその良さを生かし合い、主体的・協働的に助け合っていくことで、誰もが「幸せな学校」を目指していくのが理想だと思います。

 それを目指していくためには、人を「責めない」ことが大切だと思います。自身への戒めとしても言い続けていますが、「責め心」からは、建設的なことや改善のための方策、前向きな希望などは生まれてはきません。

 自分も相手も嫌な思いをするだけです。イライラしたり暗くなったりして気持ちが落ち込み、エネルギーを消耗する、パワーが下がる、他の人や物に当たるなど、結局周囲の人たちやチームにとっても、よいことは何もありません。

 「愚痴や不満のはけ口がないと、息が詰まって、やってられない」という考え方もあり、分からなくもないですが、ただそれはチーム内でなく、別の場所でもできるのではないかと思いたい…です。

 教師として、教育に関する各自の意見や考えを伝え合うのは大いにやればよいとして、やはり、相手を尊重し、互いに助け合っていくことはぜひ目指していきたいものだと思っています。

 

 ある本によると、人は脳の構造上、「いじめをやめられない」そうです。

 特に日本人は、大昔からの農耕民族であり、まじめで勤勉な人が多く、社会のルールを守ろうとする規範意識が高いなど、特に集団の中で協働的に力を発揮する場面で、とても大きな成果を残すそうです。(東日本大震災後、盗難がほとんどなかったこともそれを表しているとのことで、それは日本人のよさだと思います)

 反面、集団の中で他の人たちと異なった行動をする人や目立つ人、空気を読まない人などに対しては、必要以上に攻撃する面があるようです。

 集団を維持するために必要な行動であると捉え、その中心となる人は、特にそれを正義であると思い込むことで、制裁行動が過激化することがあるようです。

 確かに当てはまるなあと思う面があります。コロナ下でまるで感染を悪のように捉え、感染者への誹謗・中傷や「自粛警察」と称する過剰な攻撃を行ったこともそうでしょう。

 あなたの学校は、どうでしょうか?…教職員が互いに人を責めることなく思いやり、力を合わせながら前に進めているでしょうか。そういう職場だったら、いいですよね。

 人が「いじめをやめられない」としても、人を「責めない」自分でありたいと、自身に言い続けています。

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学校教育
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