「スポーツも学校もクラスも、チーム力を高めることが大切である」
そう思っている私ですが、そのためにも、まずは教師一人一人が「元気」であることが重要だと思っています。
今さらのことですが、まさに「元気が一番!」です…本当にそう思いませんか?
いつも疲れていて暗い表情で気持ちが落ち込んでいる教師に、いい仕事ができますか? いい授業ができますか?子供たちによい教育ができますか?
絶対にできないと思います。子供たちによい影響があるとは到底思えず、よい人間関係を築くこともできないと思います。
実際そういう人たちが多い職場で働きたいとは思いませんよね。だから「元気」が大切なんです。
特に教師は、何と言っても楽しそうに(本当に楽しく)授業をすることが大切で、また、誰もがそうあってほしいと思っていることでしょう。
以前、市の教育委員会の方と話す機会がありました。校長だった私は、学校の子供たちや教職員の様子、学力の状況などについて話しました。
その中で、子供たちの学力が向上したことが話題になり、どんなことが効果があったからなのかと、私に理由を尋ねてこられました。
私は少し考えて、ペア学習のことや自主学習ノートのことを言おうかなと思いましたが、敢えてそのことを飲み込み、「先生方が元気に生き生きと授業をしているからです」と、真顔で答えました。
その方は意表を突かれたかのような表情をされ、すぐ次の話題に移っていかれました。内心、私の的外れな回答にがっかりされたのでしょう。
きっと私の口から「対話的な授業を重視したから」とか「朝学習での反復練習が功を奏したから」など、具体的な方策が出てくることを期待しておられたのだと思います。
でも私は思っています。
「教師が子供たちと関わりながら元気に生き生きと楽しく授業をすることで、子供たちが教師を大好きになる。(当然、教師も子供たちを大好きであることが重要ですが…)そうすれば、子供たちは勉強が好きになり、学力が上がる」ということを…。
そんな単純なことではないと思いますか…?
そうかもしれません。
でも私は、案外それが真実だと思っています。
「先生のことが大好きな子供たちの学力は、上がる」のです。
次回、そのことについてもう少し詳しく書きます。