2 「担任を楽しむ」「子供たちと楽しい1年を過ごすと約束する」

 

 「子供一人一人を好きになる」と決めた後にすることが、2つあります…それは、

 ・担任になったことを喜び、楽しむこと

 ・子供たち全員と楽しい時間を過ごすと約束すること

 です。

 それが、学級開きの際に、まず行う最も大切なことです。

 今日は、学級開きでの教師の心構えについて考えてみます。

 教師であれば、学級担任という役割は一つの大きなやりがいです。

 自分のクラスをもつということが嬉しくもあり、責任を感じることでもあり、喜びであります。

 担任だと分かった時は、児童名簿を見ながら「私の子供たちだ」という感覚が芽生えてきて、非常に気持ちの引き締まる思いがします。

 せっかく学級担任になったのです。

 まずは、その立場を思いっきり喜び、楽しみましょう。(担任になれない人もいます)

 学級開きでは、特にその感覚を存分に味わいたいところです。

 子供たちとの初顔合わせであり、緊張する場面ですが、これから1年間生活を共にしていく子供たちとのスタートでもあります。

 子供一人一人にとっても、担任にとっても、「素敵な出会い」と「明るく楽しい今後の生活への大きな期待をもつ時間」としたいものです。

 学校の中にはたくさんの教員がいますが、担任とそれ以外の先生とでは、大きな違いがあります。

 その違いは、やはり子供たちからの見方や思いだと思っています。

 担任は、子供たちにとって、『ぼく・私たちの先生』なのです。

 そして、それ以外の先生は、学校の中での「その他の先生」なのです。

 だから、何か事が起こった時には、子供たちは必ず担任の先生に、真っ先に伝えてきます。それが全てを物語っている、と言ってもよいでしょう。

 それだけ、子供たちは担任の先生を特別に思い、頼りにしているということです。

 嬉しいではありませんか。

 初めて出会った人に対して、早い段階からそんなふうに思ってくれる子供たちがいるなんて…私はそんな姿に思わず感激してしまいます。

 もちろん、子供たちはその他の先生たちのことを見下している訳ではありません。

 ですが、担任の存在感やその信頼感は、やはり他の先生とは比べものになりません。

 そんな子供たちを前にして、改めて教師としての自覚と責任を感じずにはいられません。

 これからの1年間を充実した楽しいものにしていきたい、と思わずにはいられないことでしょう。

 ぜひ目の前の子供たちに、楽しい時間を過ごしていくことを約束しましょう。

(要するに、これも『決める』ということです)

 そして、学校生活の全てにおいて「これから一緒に楽しい時間を過ごしていくんだ」という思いを互いに共有することが、学級開きの最も大きな目的であり、効果的な学級経営を進めていくための入り口でもあります。

 1日の流れや授業や行事予定などの詳細は、その後に説明すればよいことです。

 何よりも、「担任を楽しむ」ということに気持ちを向けること、子供たちに「楽しい1年になりそうだな」という期待感をもたせることに全力を注ぎましょう。

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