9 教師も、自分のことを分かってもらうこと

 あなたは、子供たちに自分のことを話していますか。

 4月の学級開きの際に、まずは担任としての所信表明をすると思います。

 しかし、その後、いろいろな場を使って、自分のことについて話す機会がありますか?

 たぶん日々の忙しさに追われ、いつの間にかそんな余裕はなくなっているのではないかと思います。

 ただ、そのままでは、子供たちの心が担任から離れていってしまうかもしれません。

 学級経営の上手な先生は、ちょっとした時間を使って「自分のことを分かってもらう時間」を取り入れています。

 担任として、クラスの子供たちのことを知り、把握するのは当然大事なことです。

 しかし、それと同じくらい、担任の先生が自分のことを知ってもらうことも大事なことです。

 教室では、そうした人と人とが向き合う関係がとても重要です。

 「互いを知ること」から始まるのが人間関係であるなら、やはり大人も子供も、教室でもどこでも、同じことではないでしょうか。

 例えば、自分の趣味であったり、物事に対する見方・考え方であったり、週末での些細な出来事であったりを、ほんのちょっとした時間に話すのです。

 私も、家族の滑稽な様子を多少誇張して話したり、世の中の話題に関する考えや意見をおもしろおかしく伝えたりしました。

 そういう話題で盛り上がったり、子供たちと共に笑い合ったりするなど、楽しい時間を過ごしたことを覚えています。

 そうやって意図的に、楽しくほんわかとした時間を設定することで、クラス全体の一体感や温かい雰囲気が高まります。

 そして、互いのことをより知り合うことができます。

 だから、もっと自分の話をしましょう。

 そして、子供たちに、自分のことをもっと分かってもらいましょう。

 きっと子供たちも担任の先生のことを知りたがっているはずです。

 知り合うことで、互いのことが分かるようになります。

 それが理解につながり、認め合うことにつながります。

 やがて信頼関係につながっていきます。

 ぜひ1学期の早い段階で、いろいろなことを(くだらない話も含め)話をしましょう。

 教師も、子供たちに自分のことを知ってもらい、分かってもらうのです。

 そして、教師と子供たちとの関係を良好なものにしていきましょう。

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