「やらないこと」を決めた後は、どうするのか…?
次は、「やらないこと」を実行するためにどうすればよいかを考えるのです。
例えば、やってくれる人がいない場合は、どうするのか…?
これまで行っていた丸付けの数を3分の1に減らす(漢字一行ごとに丸付けをしていたのであれば、1ページ毎にするとか、ページの最後だけに小さな丸を付けることに変更するなど、丸付けの数や頻度を減らす)といった工夫をするということです。
最終的には、何を大切にし、どんなことを優先するかによるでしょうが、意識的に省いてもよいこと(もの)をどんどんやめていくということです。
そう言うと、「それがなかなかやめられないんだよね」という声が聞こえてきそうですが…そこは、「働き方改革」として、思い切って捨てていくしかありません。
業務の「断・捨・離」です。
子供たちにも「今度から、○○は~していくよ」というように事前に伝えておくと、いろいろなことがやめやすいかもしれません。
他にも、たくさんの業務をやめることができると思います。
「朱書き」も、その一つではないでしょうか。これも、回数や頻度を絞っていくとよいと感じています。掲示物なども、そうではないでしょうか。
私は、個人的には「通知表」もなくしてもよいのではないかと思っているくらいです。結局は人と比較するための資料(指標)になっていて、それで意欲をなくす子供もいることを考えると、今の「通知表」は本当に必要なのだろうかと思ってしまいます。
もっとその子供の良さや個性を評価したり、認めたりする方法があるはずですし、模索していくべきだと思います。
私は、日頃からの承認や評価をよりこまめにしっかりと行っていくことで、学期末に行う「通知表」は必ずしも必要ではなくなると考えています。学期末にどかっと評価するのではなく、普段から少しずつ承認、評価していくということです。
そうすれば、学期末のものすごい量の業務もなくすことができます。そう思うと、もっと真剣に検討してもよいと感じるのは、私だけなのでしょうか…。
まあ、かなり現在の評価の仕方を大きく変革することになりますので、現状は難しいとは思います。しかし、偏差値や平均点に代表される、結局は人との比較による日本的な評価方法をそろそろ変えていってはどうかと私は思っています。
大きなことを言っていますが、これだけ不登校児童・生徒が増加した今、学校教育がかなり危機的な状況になっており、もはや今の学校教育は、いろいろな意味で現状に合っていないと感じている私です…。
何はともあれ、業務の「断・捨・離」です。目の前の小さなことから、やめていくことを決めていきましょう。
教師の仕事を楽しいものにするために…全ては、そこから始まるような気がします。
あなたは、2学期から何をやめますか…?