72 「チーム」への思い…②

 【野球型組織】と【サッカー・ラグビー型組織】について、それぞれの監督(組織リーダー)の様子から説明します。

<各スポーツ(試合)での監督の様子>

 野球は、試合中監督がサインや指示を出し、攻撃や守備の方法、戦略や戦術を与え、選手がそれに従うという典型的な「指示・命令型」のスタイルです。

 一方、サッカーの監督は、少し離れたベンチにいて、指示を出すこともありますが、フィールドでは瞬間的な動きや連携が求められ、選手たち自身がその場で判断してプレーすることが多くなります。

 さらに、ラグビーの監督は、ベンチにすら入れず、遠く離れたスタンドから見ていることしかできません。応援の声ぐらいは選手に届くかもしれませんが、指示・命令は無理です。そのため、ほぼ全ての動きや判断が選手たちに委ねられるという「主体・協働型」です。

 これらを学校現場に生かし、学校を1つのチームとすることで、学校教育目標の達成に向けて力強く歩んでいけるのではないかと考えます。

 特によいチームの条件の一つとして、「人を責めることなく、自分にできることを考え行動し、助け合うこと」が大切だと思っています。

 子供の姿は、大人の姿を写したものです。よりよい「チーム学校」の姿がよりよい子供たちの学びや成長、生き生きとした姿に繋がっていくと考えます。

 当然、このチームづくりは、クラスにも当てはまります。

 クラスの子供一人一人が、自ら主体的・協働的な力を高め、よりよいクラス(チーム)をつくっていこうとする意識(当事者意識)をもつ…それを教師が育てていくことで、素敵なクラスになっていくでしょう。

 学校教育における最終の目的は、やはり子供たちのよりよい学びや成長にあります。そして、日々関わり、学校生活を共にしながら、子供たちの学びや成長をつくり出しているのは、やはり教師です。

 だからこそ、教師一人一人がその力を十分発揮できる学校(チーム)づくりをしていくことが重要であり、それが学校のリーダーである校長・教頭の役目だと思います。

 【野球型組織=「指示・命令型」】に比べると、【サッカー・ラグビー型組織=「主体・協働型」】は、ある程度時間を要するものです。

 しかし、一人一人が自分の資質・能力を高めながら主体的・対話的で協働的に働く強い教師集団(チーム)をつくり上げることが、素敵な学校への道と考えます。

 とはいえ、メンバー一人一人(教師)がそれぞれの力を高めていかないことにはチーム力が向上するはずもありません。

 教師一人一人が「新しい力」を求めて、今よりも成長していくことが重要です。

 教師も子供たちと共に成長していきましょう!

★ある著名なK氏の言葉

『今のあなたが、1年前と全く変わっていないあなたであれば、この1年間、あなたは全く成長していないということです 』

 私自身、この言葉を胸に「成長する自分でありたい!」「チームに貢献できる自分でありたい!」と思っています。

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学校教育
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