68 素敵なクラス(学習集団)を目指して…②

 「学級経営が大切だ!」と言うと、「いや、授業の方がもっと大切だ!」と言う人がおられますが、私はそういう話をするつもりはありません。

 なぜなら「学級経営は、授業の中で築くもの」だと思っているからです。

 また、授業と学級経営は「学びの両輪」と言われることもありますが、私のイメージは少し違います。

 子供たちにとっての学びは、多くの時間が授業によって成り立っていると思います。つまり、授業の中に学級経営があり、しかも、それは授業の中の土台となる部分だということです。家づくりでいうと、基礎の部分に当たるでしょうか。

 この土台の部分がしっかりとしていなかったり、不安定だったりすると、よい家(授業)をつくろうとしても、着実に積み上げることができなかったり、すぐに崩れてしまったりして、良い家(授業)ができないのと似ているかもしれません。

 良い学びは、良い学級経営の上でこそ、実を結ぶのではないかと思います。

 もちろん、「学び」は、子供たちにとっては授業だけでなく、休み時間の遊びや放課後の何気ない会話の中にも結構大切なものがあると、私は思っているのですが…。

 学級経営とは…学校生活づくり、学習習慣づくり、人間関係づくり、自分づくりの土台

と私は思っています。

 次に、私が思う「素敵なクラス」と「崩れたクラス」を比べ、その特徴や様子について示します。

<素敵なクラス>

子供たちの笑顔・笑いが多い、明るさがある、みんな(男女)が仲良し、優しい、友達のよさに目がいく、自分の問題として捉える、助け合う、自己肯定感が高い、向上心がある、学びに向かおうとする、互いに意見を交わし合う、つぶやきがある、話をよく聴く、学力が高い、自分たちで動く、助けてと言える、教室やロッカー・下足箱がきれいで整然としている、ごみが少ない、ごみを拾う人が多い、なくなった物がすぐに見つかる、掲示物がきれいに整っている … など

<崩れたクラス>

けんかやいじめが多い、暗い、意地悪、悪口や文句が多い、冷たい、欠点に目がいきがち、人のせいにする、責め合う、自己肯定感が低い、自分を卑下する、学びへの意欲が低い、意見を言わない、話を聞かない、学力が低い、指示待ち、「助けて」と言えない、教室が汚く乱れている、ごみが多い、物がなくなる、掲示物の破れや落書きがある … など

 いかがでしょう…思い当たる点はないでしょうか。

 あなたがどう考え、どんなふうに子供たちと接し、どういうクラスをつくっていくのかについては、きっと独自の思いや考えをおもちのことでしょう。

 ただ、学級経営はとても奥が深いものです。これまでこのブログに書いてきたことが、いくらかでも参考になれば、と思っています。

 ぜひ自身の授業やその土台となる学級経営の力を高めていってください。

 そして、あなたらしいクラスづくりの方法を工夫しながら、素敵なクラス(学習集団)を目指していってほしいと願っています。

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学校教育
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