59 「朝習慣」のすすめ

 あなたは、朝起きた後、何をしていますか?

 洗顔やトイレを済ませ、慌ただしく朝食を食べ、出勤の支度をするといった感じでしょうか。

 実は私は、この朝の時間がとても大切であると感じています。

 これまで「早起き」「朝起き」をお勧めしてきましたが、結局その理由は、この朝の時間に何をするかということが大切だと思っているからです。

 早起きをするからには、当然何かすることがあります。

 朝は、人に邪魔されたり干渉されたりすることなく、最も「自分の時間」がもてる貴重な時間帯です。そんな朝に、ただ寝ぼけ眼でぼぉーっとしながら朝食を食べたり、何かの準備をしたりするだけでは、本当にもったいないです。

 朝だからこそ、その時間を生かし、自分にとってプラスになるような大切な時間にすることが重要だと思います。

 「自分にとってプラスになるような大切な時間にする」とは、要するに「朝習慣」です。

 大人であれば、朝は当然出勤するための準備が必要です。問題はそれ以外の時間です。

 ちなみに、私は朝起きてトイレと洗顔を済ませた後、ストレッチをします。その後に、ウォーキング(約30分間。途中1kmほど走ります)に出かけます。帰宅後は、シャワーを浴びた後、日記(朝日記)を書きます。その後、30分間ほど読書をします。それから出勤の準備をして、家を出ます。(朝食は摂りません。一日2食です)

 朝に1時間30分のルーティンと、20分の出勤準備の時間を過ごし、朝7時過ぎに学校に入ります。そういう朝を過ごしています。(土日も今も変わらず、毎日このような生活スタイルです)

 決して自慢する訳ではなく、私自身この「朝習慣」にとても満足しています。この生活を15年以上続けていますが、それ以来とても体調が良く、大きな病気もしていません。心身がとても落ち着いたと感じています。

 あまり人に言うことではないので、今初めて伝えましたが、私自身今の生活にとても満足しているので、ぜひ皆さんにもお勧めしたいというのが実際のところです。

 また、担任をしていた頃は、読書の代わりに、授業の準備や教材研究の時間にしていたので、それが余裕をもって授業をすることにつながっていました。

 夜型だった頃からは想像もできないくらいに、気持ちよく教師生活を送ることができるようになったと感じています。生活を朝型に変えただけで、です。

 ウォーキングや日記、読書が良いと言っている訳ではありません。やることは、何でもいいのです。要は、自分らしく生きるために朝の時間を生かすということです。

 あなたは、「朝習慣」として、何をしていますか?

 もしかすると、ほとんどが何気なく行っている些細なことや身だしなみを整える時間になっていませんか?

 そうして、毎日仕事や時間に追われ、自分のやりたいことや、した方がいいのにと思っていることをなかなかできずにいる自分を責めてはいませんか。

 そんなあなたこそ、朝の時間を活用しましょう。

 「朝の時間は、夜の時間の3倍に匹敵する」という人もいます。朝の時間は、「ゴールデンタイム」といっても過言ではありません。

 慣れてしまえば、「こんなに時間が有効に使えるものなのか」と思うことでしょう。

 

 前回からの繰り返しになりますが、私たちにとって、「時間」「命」と同じです。

 「朝習慣」を確立し、有意義で充実した時間として、また自分らしい人生を送る貴重な「命の時間」として、朝を大切にしていきましょう。

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