「朝読書」の実践について伝えてきましたが、朝に関連して今回は「早起き」についての私の思いや考えを伝えたいと思います。
結論から言います。「早起き」は、本当にお勧めです。
かくいう私は、実は40代半ばぐらいまでは完全な夜型タイプでした。逆に朝はたいへん弱く、苦手でした。
毎日ぎりぎりの午前6時30分まで寝ていて、朝食をかき込むように食べ、7時30分ぐらいまでに出勤します。夜は午後10時、11時ぐらいまで仕事をし、家に帰ってまた1時ぐらいまで明日の授業の準備をするといった、毎日がめまぐるしく過ぎていく生活を繰り返していました。(土日も出勤するなど、よく倒れなかったものだと思います)
それでも、仕事が遅れないようにと自分なりに意識し、心身は常に疲弊している状態でしたが、何とか倒れずに生活していたという状況でした。
しかし、今から思えば、あまり「幸せ」ではなかったように思います。
ある時、ある教師が毎日早起きをしていることを知りました。とても尊敬している同僚の教師でもあります。
聞くところによれば、朝は5時に起き、夜は10時30分に就寝しているとのこと。
どうしたらそんな生活ができるのかと、私は不思議でなりませんでした。最初は、仕事を意図的に減らしているからだと思いました。でも、そうではありませんでした。むしろ、実際には私より多くの仕事をこなし、それでいてすごく生き生きと教師人生を送っているように見えたのです。
私は、試しにその先生が行っている「早起き」をやってみようと思いました。
「早起き」は、それまでにも何度も挑戦し、その度に挫折してきた経験がありました。やっぱり自分は夜型タイプなのだと、自分を納得させるだけの結果に終わっていました。
しかし、この時久しぶりに大いに気持ちが高まり、「何かが変わるかもしれない。よし、やってみよう」となったのです。
最初は、やはりなかなか苦戦しました。心身の調子が今ひとつ良くない感じで、気持ちも乗らず、どんよりとした疲労感がいつも残っているような毎日が続きました。
しかし、「早起き」の生活が2週間、3週間と続いていく内に、だんだんと身体が慣れ、気持ちも少しずつ軽やかに感じられるようになっていったのです。
1ヶ月ぐらい経った頃には、「やればできる!自分もまんざらではない」と思えるようになりました。あれほど何度も失敗してきた「早起き」が、いつの間にかやらずにはおられない「習慣」となっていったのです。これはとても意外なことでした。
そして、この頃から「継続は力なり」に心から納得し、より大切にするようになっていったのを覚えています。
よく「早起きは3文の得」と言われますが、今の私は「早起きは3億の得」ぐらい(笑)に思っています。それほど「早起き」には、たくさんの良さがあると感じています。
ちなみに、私が感じている「早起き」の良さを箇条書きにしてみます。
【「早起き」の良さ】
①気持ちがいい
②清々しい気持ちになる
③幸せを感じられる
④空気がおいしい
⑤朝ご飯がおいしい
⑥心身の調子がよくなる
⑦健康になる
⑧病気になりにくい
⑨痩せる
⑩仕事がはかどる
⑪自信がつく
⑫自己肯定感が高まる などなど
ちょっと挙げるだけでもこれだけ出てきます。(ちなみに、夜型だった時の私は、全くこの反対でした)
他にもあると思いますが、これだけ良いことがあるのに、やらないというのはむしろ損です。そう思いませんか…。
もちろん、夜型の人の気持ちも分からない訳ではありません。自分自身がそうであったように、夜型の方が自分の力を発揮できるという人がいても、不思議ではないでしょう。
それでも、私はあえて言いたいと思います。「早起き」に挑戦してみましょう。
絶対にお勧めです。どんな人もやってみる価値があると思っています。
夜型の教師の方には、特にやってみてほしいと思います。もしやってみてだめなら、またその時に考えればよいのです。
完全な夜型だった私が、「目から鱗」的に180度見方・考え方が変わったというほど、「早起き」のよさや効果を感じています。もっと早くやればよかったと思っています。
もし今の暮らしが「今一つしっくりいかないなあ…」「心身の調子がよくないなあ」と思っている方こそ、一つの改善方法として「早起き」に挑戦してみてはいかがでしょうか。
断然お勧めする「早起き」を体験することで、その良さをぜひ実感してほしいですし、教師としてさらに生き生きと過ごしていってほしいと願っています。