突然ですが、あなたは、読書をしていますか?また、読書は好きですか?
「教師はとても忙しいので、読書をしている時間などなかなかもてない」というのが、正直なところかもしれませんね。私もそうでしたから…。
しかし、教師に「研修(研究と修養)」が必要なように「読書」も必要である、というのが私の持論です。
かくいう私も、実は割と最近まで、読書は大がつくくらいに嫌いでした。活字を見ると、拒否反応が出て頭が痛くなるくらいでしたから、「できることならしたくない」と思っていたものの一つです。
もちろん必要感から、教育書など仕事に関する書物を学んだり、教師としての力を高めたりするための読書は続けていました。
しかし、もっと広い意味で、人としての勉強や視野を広げるための読書、自分を豊かにするための読書は、あまりしてきませんでした。
だから偉そうなことを言えない私ですが、今は、読書は人としても教師としても絶対に必要であると断言します。
理由は、あえて私流の言い方をすると、「幸せを感じることができる」からです。
本は、その著者の思いや考え、感情などが詰まったものです。
それらに触れた時に、自分も同じように感じたり、納得したり、新しいことに気づいたり、問題を解決したりすることができます。
また、それらを通して、自分の思考や心を動かすとともに、勇気をもらったり感動したりすることもあります。
それから、意識を高めたり心を浄化したりして、自己を成長させたり向上させたりすることもできます。
そういったことが読書の良さではないかと思いますし、私にとっては「幸せ」を感じるひとときです。
だから、忙しい中でも私は読書をしたいと思い、あなたにもしてほしいと思うのです。
読書嫌いだった者が、こんなふうに言っていること自体とても不思議であり、私自身も信じられませんが、そんな読書の良さをぜひあなたにも感じてほしいと思っています。
教師は、次の日の授業の準備や資料の作成などで毎日を追われ、なかなか読書の時間はもてないと思いますが、1日10分でも一週間に1冊でもよいので、読んでほしいと思います。
本は、世の中に大量にあります。自分にとって、一生ものの本に出会うことも大切なことですが、なかなかそういう機会は多くないでしょう。
普段の生活の中で「読んでよかった」と思える素敵な本に出会うことがあれば、それで十分だと思います。
「読書は、人生に彩りを添える」と言えばよいでしょうか。少なくとも私はそんな読書の魅力に取りつかれてしまった、ラッキーな人間なのかもしれません。
「本は、何から読んだらいいの?」という人がいますが、ジャンルは何でもよいと思います。とにかく好きな本からでよいと思います。絵本でもいいし、推理小説でもよいと思います。
何事も、興味のあるところから始めるのがよいです。苦手なジャンルや興味のない内容から始めようとしても、早々に嫌になって続かないでしょう。好きな本から読み始めるのが最も続けやすくてよいと思います。
読書をすることで、人間的な幅が広がることは間違いありません。それは、当然教師としての視野の広がりや学びにもつながります。
これまであまり本に親しんでこなかった人には、特にお勧めします。まずは一日10分の読書をやってみてほしいと思います。自分の世界が少しずつ変わってくるのを実感すると思います。
今回は、教師への「読書」のすすめでした。次回は、子供たちへの「読書」のすすめについて、伝えます。