50号となりました。
今回は、自身の人生のテーマである「幸せ」という言葉を使って書きます。
子供も教師も幸せなクラス
「教師冥利に尽きる、とは何か?」と考えた時、私は「子供たちが幸せであること」だと思っています。
あくまで個人的な思いですが、「親は子の幸せを願う」と同じように、クラスの子供たちの幸せを願うのが教師(担任)ではないか、と思っているからです。
ただ、そうだとしても「幸せとは何か?」「子供たちの幸せとは、どうあることか?」と問われた時に、必ずしも答えが一つとは限らないというのが難しいところです。
クラスの子供一人一人の「幸せ」もいろいろであり、保護者一人一人が我が子に願っている「幸せ」も千差万別です。
また、私の個人的な思いを押し付ける訳にもいきません。私自身もこの「幸せ」の定義について、よく分からないところもあります。
そうなると、いったい何が子供たちにとっての「幸せ」なのだろうと思ってしまいます。
しかし、それでは振り出しに戻ってしまうことになります。
そこで、「幸せなクラスとは、どんなクラスだろう?」と考え、その問いに対して漠然とした答えしか今は言えませんが、次のようなことかなと考えています。
○子供一人一人が、「学校が楽しい」と心から思っている(言える)
○ 〃 、「学校に行きたい」 〃
○ 〃 、「友達に会いたい・遊びたい・学びたい」 〃
○ 〃 、「クラスにいると、楽しい・嬉しい・頑張れる」 〃
○ 〃 、「クラスにいると、気持ちがいい・心が落ち着く」 〃
などです。(本当は、子供たちに実際に聞いてみたいものですが…)きっと他にもあるでしょうが、大体このようなことではないかなと思います。
では、そんなクラスにするためには、どうすればよいのか?
これも明確な答えは出せませんが、個人的には次のことを挙げます。
◉まず、教師自身が上記のとおりであること
◉クラスに褒め認め合い、励まし勇気づけ合い、喜び合いがあること
◉対話があり、話し合いがあり、学び合いがあること
◉楽しいこと、嬉しいこと、心がホッとすることがあること
◉一人一人に夢や目標があること、自分が高まること、幸せを感じることがあること
などです。漠然としていて、「何だそんなの当たり前だろう」と思われたでしょうか。
そうかもしれませんね。でも、私は真剣にそんなふうに思っています。人が心で感じることに、それほど大きな差違はないと思っています。
後は、その心で感じたことをどのように実現していくか、だと思います。そして、結局は「やるか・やらないか」です。
『幸せなクラス(子供も教師も)をつくる』という熱い思いと使命感、創造力をもって、行動していくかどうかです。
その実践のためのきっかけや起爆剤になるようにとの思いで、これまで様々なことを書いてきました。日々の学級経営の参考にしていただければ、幸いです。
「学級経営のイロハ」は、今回で終了します。
今後は学級経営に限らず、いろいろな切り口から「学校教育」に関することを発信していきます。よろしくお願いします。