2023-09

学校教育

129 タブレット端末で悩み相談を…

文部科学省は、7月上旬、夏休み明けに増える傾向がある子供の自殺を防ぐために、全国の教育委員会に通知を出し、タブレット端末を活用してSOSを早期に把握するように求めたとのことです。 同省によると、2022年の全国の児童生徒の自殺者数は過去最多の514人で、2023年は1~5月に164人(暫定値)が自ら命を絶ったということです。
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128 「カスハラ」問題を考える…③

前回は、親権を争っている母親が学校に来て、子供を無理矢理連れて帰ろうとする話をしました。 実はその学校ではこうしたケースが結構見られるなど、そんな恵まれない子供たちがたくさんいました。
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127 「カスハラ」問題を考える…②

私がなぜこの「カスハラ」問題を取り上げたか…実はこれらは、店(企業)と消費者間の問題だけではなく、学校という職場においても同様の問題だと思うからです。  例えば、最近はあまり話題にはならなくなりましたが、クレーマーと言われる保護者がいます。...
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126 「カスハラ」問題を考える…①

あなたは、「カスハラ」を知っていますか?実は、私は今日まで知りませんでした。 「○○ハラスメント」という言葉と意味は聞いて知っていましたが、今回の「カスタマーハラスメント」は初めて聞きました。 「レジで店員に暴言を吐く客」や「電話で長時間苦情を繰り返すクレーマー」など、顧客から従業員への理不尽な要求をする行為がそれに当たるそうです。
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125 スポーツを通した学びをもっと学校教育に…

バスケットボール男子の日本代表が、9月2日沖縄で行われたワールドカップ(W杯)大会でアジア最上位を確定させ、悲願のパリ五輪出場権を獲得しました。 最終戦となったカーボベルデ戦は、1976年モントリオール大会以来、48年ぶりとなる五輪出場をまさに自力で決めた試合でした。 たいへん素晴らしい偉業であり、祝福すべきことです。各種マスコミも連日に渡って取り上げ、大きな話題となっています。
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124 中教審の緊急提言に物申す…④

朝刊の紙面には、現場の代表として岐阜県の県立高校教師への取材時の言葉が掲載されていました。 その教師は、東京都内の記者会見で「希望が持てる内容ではない」と話し、「2019年に中教審が示した内容とおおむね同じ」とも言っていたとのことです。 そのとおりだと思います。教員の過酷な勤務状況は、随分前からほとんど変わっていません。
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123 中教審の緊急提言に物申す…③

【中教審の緊急提言のポイント(まとめ)】 ①年間の授業時数が国の基準を大きく上回る学校に改善を促す ②運動会や入学・卒業式などの行事で「前例にとらわれた部分」をやめ、時間を削減するよう促す ③教員の「勤務間インターバル」導入を検討する ④保護者の過剰な要求に対応し、教育委員会も支援体制を構築するように要請する ⑤授業以外の業務を支えるスタッフを拡充する(予算計上の検討) 私が「根本的な解決につながらない」と考える理由を、上記の①~⑤に対応した形で述べます。
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122 中教審の緊急提言に物申す…②

今回の中教審の緊急提言で1つだけ前進したと思えるのは、「教職調整額の制度見直し」が(ようやく)されようとしている点です。 この制度も70年以上置き去りにされたまま施行されてきた、現代に全くそぐわない古い制度です。 それを改訂していこうという国の動きが見られるようになったことは、大きな前進だと思います。
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121 中教審の緊急提言に物申す…①

先日の朝刊に「教員確保策を話し合う中教審の特別部会は、長時間労働の是正に向けた緊急提言をまとめた」との記事が載っていました。 教員の長時間労働解消へ向けた動きとして、本当に良いことだと感じました。 しかし、一言正直に言わせていただくならば、「遅い!」「根本的な教育改革にはならないだろう…」との思いです。
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120 教育には、お金が必要である…②

「毎年、約80万人もの人口が減っている」この日本で、今後国として発展していけるかどうかは、経済も大事ですが、それよりも教育にそのカギがあると私は思っています。 人がどんどんいなくなっているのに、果たして経済が発展するでしょうか? 労働人口がどんどん減っているのに、国が栄えるでしょうか? 子供がどんどん少なくなっているのに、人々が生き生きとするでしょうか?