20 学級経営のイロハ⑥「タテの関係づくり」

 学級経営における「タテの関係づくり」とは、実際にどうすることでしょう。

 3つあります。

1 生活規律をつくる

2 学習規律をつくる

3 教室環境をつくる

 簡単に言えば、これらは教師が放っておくと、どんどん悪化していくものです。

 4月の学級開きを含め、早い段階から明確な説明・指示を元に、徹底した指導を行っていくことが必要です。

 まずは、集団で生活していく上で大切なルール、「生活規律」をつくることが必要になります。

 そこには、教師を中心とした秩序ある集団行動や活動のあり方が示され、それらが子供たちに浸透し、しっかりと守られることが前提となります。

 この前提が崩れると、教師がクラスを指揮し、統率していくことは困難になります。

 そのためにも、教師は事前に資料や配付物を用意しておかなくてはなりません。

 最初の3日間でこれらを説明し、少なくとも一週間で全員に理解させることが必要です。

 説明・指示することがたくさんあるので、その準備に時間をかけることになるでしょう。漏れや抜けがないように準備しておきましょう。

 そして、子供たちが確実に理解し、実行できるようにしていきます。

 次に、「学習規律」をつくることです。

 これは、子供たちが学習(授業)をしていく上で、守るべきルールです。

 これも「生活規律」と同様に、学校生活の中で核となる授業を中心とした、とても重要なルールになります。

 最初の頃は、授業の中でも説明しながらということになりますが、基本的な学習の進め方については、4月当初の3日間で説明・指示しておかなくてはいけません。

 そして最後は、「教室環境」をつくることです。

 これはクラスの子供たちが生活する教室という場所や空間を、きれいできちんと整った環境にしていくためのルールをつくるということです。

 環境という意味で、教室に飛び交う言葉に目を向けた言語環境なども含みます。

 以上、「生活規律」「学習規律」「教室環境」のそれぞれについて、次回から具体的に見ていきたいと思います。

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学校教育
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