学級経営における「タテの関係づくり」とは、実際にどうすることでしょう。
3つあります。
1 生活規律をつくる
2 学習規律をつくる
3 教室環境をつくる
簡単に言えば、これらは教師が放っておくと、どんどん悪化していくものです。
4月の学級開きを含め、早い段階から明確な説明・指示を元に、徹底した指導を行っていくことが必要です。
まずは、集団で生活していく上で大切なルール、「生活規律」をつくることが必要になります。
そこには、教師を中心とした秩序ある集団行動や活動のあり方が示され、それらが子供たちに浸透し、しっかりと守られることが前提となります。
この前提が崩れると、教師がクラスを指揮し、統率していくことは困難になります。
そのためにも、教師は事前に資料や配付物を用意しておかなくてはなりません。
最初の3日間でこれらを説明し、少なくとも一週間で全員に理解させることが必要です。
説明・指示することがたくさんあるので、その準備に時間をかけることになるでしょう。漏れや抜けがないように準備しておきましょう。
そして、子供たちが確実に理解し、実行できるようにしていきます。
次に、「学習規律」をつくることです。
これは、子供たちが学習(授業)をしていく上で、守るべきルールです。
これも「生活規律」と同様に、学校生活の中で核となる授業を中心とした、とても重要なルールになります。
最初の頃は、授業の中でも説明しながらということになりますが、基本的な学習の進め方については、4月当初の3日間で説明・指示しておかなくてはいけません。
そして最後は、「教室環境」をつくることです。
これはクラスの子供たちが生活する教室という場所や空間を、きれいできちんと整った環境にしていくためのルールをつくるということです。
環境という意味で、教室に飛び交う言葉に目を向けた言語環境なども含みます。
以上、「生活規律」「学習規律」「教室環境」のそれぞれについて、次回から具体的に見ていきたいと思います。