16 学級経営のイロハ②「子供一人一人を見る」

 学級経営において、「全体を見る」ことの大切さを伝えました。

 ただし、「全体を見る」ことができるようになった後は、当然「子供一人一人を見る」ことが重要になってきます。

 あなたは、毎日教室の子供一人一人を意識して見ることができていますか?

 教師として「全体を見る」力が付いてきたら、今度は「子供一人一人を見る」ことができるようにならなくてはいけません。

 それが、本当の意味で、子供一人一人を理解することにつながるからです。

 こちらの方が、もっと時間がかかることになります。

 1学期だけでは難しい、というより、1年かかってもきっと不十分でしょう。

 それでもできる限りの時間と力を使って、一人一人の子供をしっかり把握し、理解する努力を続けていくことが教師の使命といえるでしょう。

 これが深まっていかないことには、教師が子供一人一人を評価したり、その特徴や良さをつかみ、生かすことができないからです。

 その子に応じた適切な指導や支援ができないことにもなります。

 また、勘違いしないようにしたいのは、これは決して通知票をつくるためのものではないということです。

 その子その子に応じた、より効果的な教育を施すためのものです。

 そして、そのためには、やはり子供一人一人と密接に関わっていかなければなりません。

 ここでも、当然多くの時間が必要になります。

 教育には、時間がかかるということです。

 働き方改革の趣旨に反すると思われた方がいるかもしれません。

 でも、そうではありません。

 もっとも、時間の効率化は必要です。

 しかし、子供と関わったり子供を理解したりする時間を減らすのではなく、むしろ増やしていきたいところです。

 そうしないと、教育の質が落ちてしまうことは必至です。

 教師が子供と関わったり、子供を理解したりする時間こそが、本来の教育の姿です。

 そうした時間すら減ってきているのが、今の教育の課題ともいえます。

 効率化や減らすのは、あくまで教育とはかけ離れた事務作業や会合などです。

 本来の教育を充実させるために必要な取り組みには、もっと時間とお金をつぎ込むべきだと考えます。

 その意味で、明確な意識をもって、改めて子供一人一人をしっかり見ていきましょう。

 一人一人と関わっていきましょう。

 一人一人を深く理解しましょう。

 一人一人の存在を認めていきましょう。

 一人一人の良さを伸ばしていきましょう。

 それが、教師としてのあり方だと思っています。

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学校教育
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