家庭で子供たちが毎日読書に親しむようにするには、どうしたらよいでしょう?
本好きな子供であればよいのですが、そうではない子供もいると思います。むしろ多いかもしれません。
そこで、やはりできるだけ好きな本から始めていくことがポイントだと思っています。
以下に、読書を「日常」にする(家庭編)ポイントを考えてみます。
①読む本を前日までに決め、用意しておくこと
(※学校から借りてきた本でもよいし、家庭にある本でもよい。もしなければ、子供が読みたい本をぜひ買ってあげてほしいと思います。とにかく読む本が手元にあり、すぐに読み始められること。読む段になって肝心の本がないという状態は避けたい)
②子供が「読みたい!」という本から始めること
(※子供が好きなものでよい。学習漫画や絵本でもよい。ただの漫画はできれば別の時間に読むようにしたいが、どうしても無理であれば、それも許容する。取りかかりは、ハードルを低くする。まずは、本を読むことに慣れること、そして、少しでも読書が好きになればよい、楽しみになればよいと考える。状況や段階に応じて「文字の多い本の方がより豊かな心につながるよ」などと声をかけていくとよい)
③毎日読書をする時間をしっかり決めておくこと
(※「朝読書」の良さはすでに話しましたが、朝が難しい場合はとにかく一日の中で読書の時間を決めて実行することです。最初は短い時間から始めるのがよいでしょう)
④親も子供と一緒に読書をすること
(※子供にさせるのではなく、親も同じ姿を見せ、背中で語るようにしましょう。子供は親の姿から多くのことを学びます。それこそが教育の原点であり、家庭教育です。読書の楽しさを共に味わうようにしましょう)
⑤読書感想文を書かせるなど、負担感が増すようなことを強制しないこと
(※読書に対する振り返りをしたり、楽しそうにしていた時に読後の感想を聞き合ったりするとよい。読書記録を自ら書き留めていきたいという子供がいるかもしれません。読書記録を残していくという意味でもとても良いと思います。とにかく嫌がることを強制しないことです)
⑥読書に集中しない子供に、注意したり叱ったりしないこと
(※これが一番難しいと思います。つい注意してしまうからです。事前にしっかり伝えておくとよいです。子供が自ら読書に取り組む姿勢や態度を身に付けていくようにする時間であることを共通理解しておきます。だから、子供が集中しないことがあっても、親は知らん顔で、一人で楽しそうに読書をしていればよいのです。その時、注意や叱責はお互いが嫌な気持ちになるため、しないようにします。この話を前もって十分に伝えておくことが重要です。子供と相談し約束の上で「読書をする」と決めたことをしないことで、自分自身の学びの損失になることを「読書の時間」以外の時間で話すことが大事です。これは信じて待つ教育であり、根比べでもあります。粘り強い取り組みと対話がいつか必ず成果につながります)
以上です。いかがでしょうか…。
まずは、子供が読書を楽しんで、本の世界にひたれるようになるとよいです。気になる点や問題点など、いろいろあるかもしれません。
「こんな良い方法やアイデアがあるよ」という方は、ぜひ教えてほしいです。