131 家庭教育を見直すこと…①

 子供の教育にとって、国全体として貧困家庭を少なくしていくことが大切だと思っていますが、それと同時に私が思うことは「家庭教育を見直す」ことです。

 今回は「学校教育」とももちろん関連しますが、しばらくの間「家庭教育」という切り口から考えてみたいと思います。

 0歳から保育所や託児所に子供を預けるなど、今は子供を人に預けて面倒をみてもらい、子育てをしている(働いている)時代です。

 親が面倒を見なくても子供は成長しますが、それは果たして(特に赤ちゃんにとって)良い教育と言えるのでしょうか…?

 日本では貧困格差がますます広がりましたが、その日暮らしの家庭であれば確かに子供の教育に力を注げないのは仕方がないでしょう。ただ、そんな家庭ばかりではないと思うのです。

 「働かなければ、餓死してしまう」という家庭が今の日本にどれだけあるでしょうか…?

 子供の健全な成長のためには、家庭全体が落ち着き、明るく幸せな雰囲気の中で穏やかに生活するといった基本的な生活基盤が最も大切だと私は思っています。  

 それが、今は大きく崩れてきているといってよいでしょう。

 「生活するためには、働かなくてはならないんです」と言う母親がよくいますが、務めに出る理由はそれだけではないように思います。

 自ら働きたいと思う女性が増えたと思うからです。それはそれで時代の流れであり、一つの価値観なので、否定するつもりはありませんし、父親も子育てにもっと積極的に関わるべきだと思います。

 ただ私は、子供を育てる責任はやはり親にあるのではないかと思っています。その意味で、母親か父親がもっと責任をもって子育てをすることが大切だと思うのです。

 北ヨーロッパでは、夫婦のどちらかがが仕事に出かけている間は、もう片方の親は仕事をせずに(休みを取り)、子育てをする(子供の面倒をみる)という生活スタイルが浸透しているそうです。

 母親の仕事もフレキシブルに、週に3回だけといったような働き方(その分、収入は少なくなります)も割と簡単にできるようです。同様に、父親もそうした働き方ができるそうです。

 少なくともどこかに赤ちゃんを預けるのではなく、両親が心を込めて自分の手と時間をかけて我が子を育てているということです。

 国もそういう体制やシステムを推奨し、構築することで、会社もそれを認めて取り入れているのです。

 最近は、日本でも父親の育児休暇が比較的簡単に取れるようになってきました。

 良いことだと思います。父親の育児への参画意識が高まってきたことの表れだと思います。今後も、そうした流れが進んでいくことを願っています。

 ただ私が思うのは、それが幼児期の「育児」だけでなく、その後の義務教育を含む広い意味の「家庭教育」につなげていくことが大事だということです。

 親が子供の教育に果たす役割は非常に大きいです。「子供の悩みに寄り添う」ではないですが、親自身が我が子の教育にもっと積極的に関わっていくべきだと思うし、関われるような社会体制(仕組み)が必要だと思うのです。

 教育の基盤となる「家庭教育」が、現代はかなり崩れてきているように思います。国全体で、もっと「家庭教育」を大切にしてほしいと思います。

 教育の問題は、家庭教育が変われば、解決していく問題がたくさんあると思っています。当然一筋縄でいくはずもなく、簡単なことでないことは重々承知しています。

 国は教育に関して、これまで「家庭には家庭の事情があるから、簡単には踏み込めない」として、家庭以外のところ(学校や地域)に教育の矛先を向けてきました。

 しかし、もはや学校や地域ではなく、家庭に切り込んでいかない限り、現代の様々な教育問題は解決しないと思います。

 私は、「貧困家庭を減らすこと」と同時に、「家庭教育を見直すこと」が国全体にとって必要なことだと思っています。

 (私のように)言うのは簡単です。

 だから、自分にも何かできることはないものかと思案している、今日この頃です。

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