125 スポーツを通した学びをもっと学校教育に…

 バスケットボール男子の日本代表が、9月2日沖縄で行われたワールドカップ(W杯)大会でアジア最上位を確定させ、悲願のパリ五輪出場権を獲得しました。

 最終戦となったカーボベルデ戦は、1976年モントリオール大会以来、48年ぶりとなる五輪出場をまさに自力で決めた試合でした。

 たいへん素晴らしい偉業であり、祝福すべきことです。各種マスコミも連日に渡って取り上げ、大きな話題となっています。

 日本バスケットボール協会が昨秋発表した代表チーム名の「アカツキジャパン」も、今後親しみがもてる愛称として、ますます国民に浸透していくことでしょう。

(※「アカツキジャパン」…日の出「=暁(あかつき)」の空の色になぞらえて付けられたそうです。ユニフォームは、暁をイメージした「黒×赤」を基調としたもの)

 さて、連日の熱い試合を観戦していて感じたのは、これまで国際的なバスケットボール界においてあまり目立つことのなかった日本代表チームが、今や世界で戦える(勝つ)までに成長してきているということです。

 特に感じたのは、20代前半のとても若い選手が台頭してきていることや、新しいホーバス監督の下で、チームワークを大切にしながら素晴らしい連携プレーを展開していたことです。

 また、身長の低い172cmという小柄な河村勇輝選手が目立っていたのがとても印象的でした。まさに日本チームらしい特徴であり、良さだなと感心しました。

 身長2m級の外人選手が多い相手チームと対戦する中で、小さな日本人が素晴らしいスピードとドリブルで相手選手を抜き去り、苦しい体勢からゴールを決める瞬間は観ていて身震いするほどでした。

 私自身、専門が体育ということもあり、スポーツには大きな興味と関心がありますが、今回のバスケ日本代表の試合を観て、大いに勇気づけられることが多かったです。

 観戦していて大きな喜びや期待、希望、勇気などを与えられた子供たちも、きっと多いのではないかと推測します。

 そしてやはり思うのは、こうしたスポーツを通して、教育をよりよくしていくことの大切さを感じずにいられないということです。

 スポーツには、ものすごく大きな力があります。「やる」ことはもちろん「観る」ことにも大いに価値があると思っています。

 先ほども書いたように、人を前向きにさせる「希望」「勇気」など、「生きる力」につながるような大きなエネルギーを秘めているのがスポーツだと思います。

 昔から、スポーツで活躍した有名な選手を学校に呼び、講話を聞いたり実践的な教室を開いたりすることが行われていますが、そうしたことをより積極的に行っていけばよいと思います。

 一昨年の東京五輪では汚職事件など世間を騒がせた暗い話題もありましたが、そうではなく、子供たちにとって「希望」や「勇気」がもてる明るいスポーツの世界を堪能しつつ、なおかつ、いろいろなことを学べる素敵な教育を進めていけないものかと、改めて思いました。

 体育などを通して、もっとスポーツを楽しみ親しむ機会を増やし、スポーツに興味・関心がもてるような学習を学校教育に取り込んでいくことで、スポーツ教育を推進することが、大いに必要なのではないかと思っています。

 大きな喜びと感動を与えてくれた「アカツキジャパン」に、「ありがとう!」と言いたいです。

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学校教育
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