12 ルーティンとしての「運動」

 教師として、というより、人として必要な生きる知恵として、特に外せないものがあります。

 それは、生活習慣を整えること(=健康)です。

 「なんだ、そんなことか。当たり前でしょ」と思われたでしょう。

 しかし、この生活習慣ということに対して、あなたは、どのくらいのことができているでしょうか。

 ・毎日30分間、運動をしている。

 ・毎日睡眠をしっかりとっている。

 ・毎日健康的な食事をしている。

など、自信をもって言える人は良いと思います。

 しかし、実際にはどうでしょうか?

 あまり健康ではない、という教師が多いのではないでしょうか。

 教師は、学校という、とてもストレスフルで過酷な現場(状況)で働いています。きっとあなたも、そうだと思います。

 昨今、働き方改革が進んだとはいえ、まだまだ「子供たちのために」と、時間を度外視して一生懸命働いている教師が多いです。

 朝早くから夜遅くまで、寝食を忘れて励んでいる教師もいます。

 それはそれで、とても素晴らしいことであり、だからこそ日本の教育がここまで大きな成果を上げてきたゆえんでしょう。

 しかし、それが元で倒れてしまったり、精神を病んでしまったりする教師がとても多いことからも、未だ大きな問題であることは明らかです。

 「教師が疲れていては、良い授業ができるはずがない」

 「教員も、家庭や自分を大事にした、ワークライフバランスを考えていこう」

と言われていますが、本当にそのとおりだと思います。

 ただし、教育の質を下げないようにしながら、明るく元気に生き生きとした教師として務めていくためには、各自が自分の健康をかなり意識しないと難しいと思うのです。

 まずは、学校のリーダーである校長が様々なムダ・ムリ・ムラをなくすことが先決ですが、同時に教員自身も自分にできることをやっていくことが大事です。

 本当の意味で健康な教師を目指し、生活習慣を整えていきたいものだと思います。

 健康な教師を目指すためのポイントは、やはり「ルーティン」をこなすことです。

 「ルーティン」とは、毎日の生活の中で「これだけは必ずやる」という、継続して行う習慣的な行動のことを言います。

 例えば、30分間の「運動」です。

 多くの場合、三日坊主に終わりがちですが、時間を決めてやれば、結構続けることができます。

 コツは、「同じ時間にやる」ことです。

 人によって都合のよい時間があると思うので一概には言えませんが、私の場合は毎朝5時に起きて、すぐに(軽い準備体操の後)運動をします。

 運動といっても、30分間のウォーキング(2.5km程度)です。

 「え、朝起きてすぐ?」と思うかもしれませんが、それほど大変ではありません。

 慣れればどうということはなく、むしろ朝の方が、利点が多くあります。

 今となっては、まさに習慣(ルーティン)になってしまっているので、やらない方が何となく嫌な気持ちで1日を過ごすことになり、嫌なのです。

 歩くだけなので、誰でも簡単にできます。

 半年ぐらいで体重が5kg減り、体も軽くなって、毎日をとてもすっきりと清々しい気持ちで過ごせるようになりました。

 今では、歩くだけでは物足りなくなってしまい、1km走るようになったほどです。

 人は、続けさえすれば心身が慣れてきて、少しずつ能力が向上し、意欲も高まります。

 慣れは、本当にすごいです。

 逆の意味での「慣れ合い」はよくありませんが、「よい慣れ」は、本当にすごい力をもたらしてくれます。これを使わない手は、ありません。

 このように、同じ時間に健康的な「ルーティン」をこなすことで、生活習慣をより良いものに整えていきたいものです。

 「人は、習慣でできている」と言われます。

 もし、まだ健康的な習慣が確立されていないようであれば、ぜひこの「ルーティン」を生かしてほしいと思います。

 そして、健康で生き生きとした教師として、教壇に立ってほしいと思います。

 次回は、今回の「運動」と同じように、「睡眠」について触れたいと思います。

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