子供は実に大人をよく見て、その大人からいろいろなことを学んだり、感じ取ったりしています。
担任の価値観や性格も、かなり子供たちに伝わっていきます。
昔から「クラスの子供たちは、担任に似る」と言われてきたゆえんです。
きれい好きな先生であれば、クラスの子供たちも自然と周辺を整えるようになっていきます。よく笑う先生の教室では、子供たちもよく笑うようになります。時間にルーズな先生の場合は、…言わずもがなです。
不思議なくらい、本当にそうなっていきます。
だから同様に、私たち大人が自己肯定感を高めないと、子供の自己肯定感はなかなか高まらないだろうと思うのです。
これを聞いて、「じゃあ私はダメだ…」と思った人がいるかもしれません…大丈夫です。なぜなら、自分の未来は自分で決められるからです。
今はダメでも、これからダメではない自己肯定感の高い自分をつくっていけばよいのです。…と偉そうなことを言いながら、私もあまり人のことを言えたものではありません。
そういう私は、子供の頃は八方美人で、自分にも人にもいっぱいウソをついていました。
K氏の(前回からの)話は、続きます。
「『よし、今日も(この時刻に)起きたぞ!』というちょっとした思いが、小さな自信を生む。それを毎日繰り返すことで、人は自己肯定感を高めていくことができる…」
自分で決めた簡単なことを一つ一つきちんと実行していくことで、自己肯定感は高まっていく…私もそう思っています。(毎日の小さな自信が、潜在意識に深く浸透していくのだそうです)
このことからも、子供の自己肯定感を高めるためには、授業の中で簡単なことを通して「できた!分かった!やった!」という思いを繰り返すことが重要だと思います。
また、私たち大人が手本を見せることも大切にしていきたいものです。
私たち自身が「できた!分かった!やった!」を実感できる行動をしていくということです。
それは、毎日出勤することでも、朱書きを入れることでも、授業の時間を守ることでも、一日に1回子供たちと笑い合うことでも、いいのです。
とにかく、自分にできることを決め、続けることです。
自己肯定感や幸福度を高めるために、私たち大人も小さな自信を少しずつ積み重ねていきましょう。