116 2学期を迎えて…「柔らかい心」で接する

 8月も終盤になりました。

 公立の小中学校の多くでは、2学期が始まったことと思います。

 教師の皆さんには、この夏休みで得た新たなパワーや知識・能力を元に、また新学期を力強く乗り切っていってほしいと願っています。

 

 さて、子供たちの中には、「早く友達や先生に会いたい」という気持ちで登校してくる子もいれば、憂鬱な気持ちと夏休み疲れいっぱいの子もいるなど、様々だと思います。

 どの子も少しずつ学校の生活に慣れ、これまでの生活習慣や健康な生活スタイルを取り戻せるようにしていくことが大切です。

 新聞にも掲載されていましたが、この時期(8月終盤~9月)は、特に「自殺が多い」と言われています。さらに、残念なことに子供のケースも一段と増えるようです。

 生活が大きく変わる時期というのは、やはり人は不安になるものです。

 大人もそうなので、子供であればなおさらでしょう。

 その不安や心配な気持ちを抱えたまま学校に来ている子供たちに、2学期の最初にどのように対応すればよいでしょう…?

 言うまでもなく、やはり教師は、明るい笑顔と優しい気持ちがあふれた、温かい声かけをしたいものです。

 担任の笑顔を見ることで、子供たちはほっとして、安心するのではないでしょうか。

 夏休みの宿題が終わっていないとか、やるべきことがやれていないなど、注意や叱責の対象になるようなこともあるかもしれません。

 しかし、そこはぐっとこらえて、余裕をもった柔らかい対応を心がけたいものです。

 子供によっては、この時期のちょっとしたことが原因で、欠席しがちになったり不登校につながったりするということもあります。

 あまり細かいことに拘りすぎず、互いに日常の学校生活をスムーズに送ることができるよう「柔らかい心」で接することを大切にしたいですね。

 どうしてもやらなければならないことは、急ぎのことでない限り、少し期間を区切って約束を交わし、「○○は、何日までにする…?」などと、自分なりに計画を立てて進められるよう促していけばよいのではないでしょうか。

 それも、やはり多少緩めの計画がいいでしょう。精神的なストレスやプレッシャーを与えないようにし、自分自身で普段の生活をつくっていくように教師は支援するといった、程良いスタンスが好ましいです。

 いずれにせよ、夏休みの少し緩い生活に慣れてしまっている子供たちです。

 急に、分刻み・秒刻みのハードな生活に押し込めていくのは、結構大変なことだと感じます。(大人もそうですよね)

 まずは、子供たちが学校に登校したことを褒め、しっかり認めてあげましょう。

 そして、一人一人の夏休みの思い出や経験をみんなでじっくりと聴く時間を設けましょう。

 宿題や明日からのことも頭にはあるでしょうが、この機会にこういった非日常的な時間を確保するのも大事なことです。「楽しかった夏休みを振り返る」というやつです。

 とても暑かった夏休みが終わりました。

 今後は少しは涼しい中で、教師も子供も徐々に学校の日常生活を取り戻し、また1学期の時のように、素敵なクラスづくり、幸せなクラスづくりを進めていきましょう!

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